シンガーソングライターhàlの、2001 年リリースの4thアルバムでこれがラストアルバムとなっております。hàlの最近の動向についてはtwitterのアカウントが稼働していた2012年頃を最後に分かっていません。
このアルバムでフューチャーされがちなのは、ナンバーガール/ZAZEN BOYSの向井秀徳が提供している5曲目の「6階の少女」です。ZAZEN BOYSが結成されたきっかけがこの曲をやるためだったということで、ナンバーガールやZAZENが好きでこのアルバムに辿り着く人は多いでしょう。
ただこのアルバムはそのような文脈で語るよりも自分はJ-Pop, ドリームポップアルバムの普遍的な名盤として捉えたいという思いがあります。
向井秀徳ファンの方には申し訳ないですが、「6階の少女」がアルバムから外れている方が、アルバムの構成が好みです。曲が好きとか嫌いとか以前に、向井秀徳色が強く出ているこの曲のソリッドな印象が、アルバム全体の水中を漂うようなダウンテンポな空気からかなり浮いている気がしているので……。
好きな曲:人魚、放課後バラード、花が散る頃、オートバイ