北青山的13曲1000円

2001年にワーナーミュージック・ジャパンから発売された「北青山的13曲1000円」 というコンピレーションアルバム。当時の千円札の肖像だった夏目漱石のジャケットが印象的で、タイトル通り1,000円で販売されていました。

当時若手だったコブクロやキリンジの曲が収録されていることで知っている人もいることでしょう。私はBOaTの「ALL」が収録されていたことから巡り会いました。

紹介文は

業界初! コブクロ、キリンジ、クラムボンなど「北青山的」アーティストによる13曲を収録した1000円ポッキリ! の価格破壊コンピレーション!

となっていました。1,000円やそこらで無数の楽曲を自在に聞くことができるストリーミングが主流となった現在では隔世の感がありますが、CDを買うかレンタルするぐらいしか楽曲にアクセスする手段がなかった当時においては、こうした試みは先進的だったのでしょう。

タイトルや紹介文にあるのは 「下北系」 でも 「渋谷系」 でもなく「北青山的」。初耳の人が多いでしょう。

しかしながら、リリースから20年以上が経過した今、「北青山的」で調べても断片的な情報が見つかるのみで、全体像はそう簡単に分かりません。

私自身がリアルタイムで「北青山的」を追っていたわけではないので後追いになりますが、調べてみると様々な面白い発見がありました。

「北青山的」の定義

では、まず「北青山的」の定義から見ていきましょう。「北青山的」とは音楽スタイルではなく、レーベルの都合で定義されたブランドで、名付け親は「北青山的13曲1000円」の発売元でもあるワーナーミュージック・ジャパンです。

これは、ワーナーの「北青山的」ウェブサイト1 のアーカイブから辿れるページにも明記されています。

「北青山的」とはワーナーミュージック・グループがお送りする安心のブランド・ネーム。

時代を映す良質の音楽を作り出すアーティスト達を総称して「北青山的」と名付けました。ジャンル的にはバラバラですが、どのアーティスト達をとってもご満足いただけるラインナップです。

2001年4月のアーカイブ では「北青山的2001〜渋谷系?新宿系?いやいや『北青山的』でしょ!〜」と大きく書かれており、渋谷系や新宿系といった括りが意識されていたことが窺えます。

「北青山的」キャンペーンとして、「北青山的」キャンペーン実施店舗で、「北青山的」携帯ストラップや、「北青山的」ステッカーを配布したり、「北青山的視聴盤」のプレゼントや、「北青山的LIVE」と冠した招待ライブの開催を全国で行っていたようです。詳細は、後ほど説明します。

なぜ「北青山」が選ばれたのか?

次に、地名として北青山が選ばれた理由を解明していきます。私は、「北青山的」といわれても音楽性がよくイメージできていませんでした。


理由はシンプルで、ワーナーの事務所が北青山にあったからということのようです。プレゼント企画の応募ページ の住所も東京都港区北青山になっておりほぼ間違いないでしょう。フジテレビやTBSを「お台場」とか「赤坂」とか言うような感覚だったのでしょうか。

「北青山的」と「北青山的2001」

「北青山的」について調べていくと、「北青山的」だけでなく「北青山的2001」と書かれた資料があることがわかります。「北青山的」がスタートしたのは2000年です。「北青山的2001」の雑誌広告の「北青山的2001キャンペーン」の紹介に、

ワーナーミュージック・ジャパン創立30周年を記念して昨年よりスタート。 花*花、スケボーキングなどをいきなり輩出し大注目を浴びた「北青山キャンペーン」が今年さらにPOWER UP!

と書かれていることからわかります。翌年にリニューアルの意味も込めて2001を付けたのでしょう。


「北青山的」公式サイトはちょくちょく更新されていたようで変遷を辿ると面白いです。 2000年11月のアーカイブには「北青山的恋愛相談」「北青山的色占い」のページもあります。

2000年のキャンペーンと2001年のキャンペーンは「北青山的」のロゴで判別可能です。

「北青山的」の認知

色々書いてきましたが、事務局により様々なキャンペーンが実施されていたとはいえ、今まで説明してきたような「北青山的」の意味を深く理解していた人はそう多くなかったのではないかと考えています。


アナム&マキが出演していた番組に関する記録 を見ても、「“渋谷系”というのは知っていたけど、“北青山系”ですか? 」と書かれています。

福岡の情報誌 シティ情報ふくおか 2001年8月-2 では、「北青山的LIVE 2001」の説明が「『北青山的』って?まずは聴くべし」「『北青山的』って?頭で考えるよか、まずはこのラインナップを見よう!」となっていました。スペースの都合上細かく説明することは難しかったのかもしれないですが、これを見た人は誰も「北青山的」とは何なのか分からなかったでしょうね。

「北青山的」アーティスト

さて、「北青山的」の概要が分かったので、次に「北青山的」としてプッシュされていたアーティストを見ていきましょう。

北青山的

2000年10月頃 のリストです。当時の紹介ページへのリンクを貼っておきますので、説明を読みたい場合はそちらにどうぞ。

後に出てくる「北青山的視聴盤 Vol.2」のブックレットに書かれているリストと同じです。

WARNER MUSIC JAPAN GROUP

WARNER INDIES NETWORK

北青山的2001

2001年のキャンペーンサイト に掲載されていたアーティストです。「北青山的2001」の雑誌広告のリストとも同一です。

対象アーティストがかなり減りました。「北青山的」アーティストのメジャー側中心ですね。メジャー側からスケボーキング、SPANOVA、花*花、RYO THE SKYWALKERが外れ、インディー側はFOOT STAMP、ヘルマン、THE PANに絞られました。 入れ替えの理由は様々あると思いますが、雑誌広告の「北青山的2001キャンペーン」の紹介に書かれていた通り、花*花のようなブレイクしたアーティストは「北青山的」としてプロモーションする必要がなくなったので外れたと思われます。

「北青山的」CD

次にリリースを見ていきましょう。

「北青山的」と銘打たれているCDで店頭で発売されたものは私が知る限り「北青山的13曲1000円」のみです。トラックリストは次のようになっています。

北青山的13曲1000円

  • 発売日: 2001-08-08
  • 品番: WPC6-10149
  • 期間限定生産
  1. コブクロ「Bell」
    • 収録: シングル「YELL〜エール〜」WPC6-10123
    • リリース: 2001-03-22
  2. クラムボン「サラウンド」
    • 収録: シングル「サラウンド」WPCV-10125
    • リリース: 2001-05-23
  3. キリンジ「エイリアンズ」
    • 収録: シングル「エイリアンズ」WPC6-10108
    • リリース: 2000-10-12
  4. ノーナ・リーブス「LOVE TOGETHER」
    • 収録: シングル「LOVE TOGETHER」WPC6-10077
    • リリース: 2000-03-23
  5. 森広隆「ただ時が経っただけで」
    • 収録: «インディーズ盤»ミニアルバム「ゼロ地点」bounce-0038
    • リリース: 2001-06-15
  6. アナム&マキ「戦え!野良犬」
    • 収録: シングル「戦え!野良犬」WPC7-10046
    • リリース: 2000-07-12
  7. TOMATO CUBE「choose my life」
    • 収録: アルバム「TOMATO CUBE」WPC7-10102
    • リリース: 2001-05-23
  8. THE PAN「情熱」
    • 収録: シングル「情熱 / 悲しみの雨」WPC6-10130
    • リリース: 2001-06-06
  9. FOOT STAMP「人」
    • 収録: アルバム「こけつまろびつ」WINN-82048
    • リリース: 2000-09-28
  10. CANNABIS「誓いの空」
    • 収録: アルバム「アストロダンス」AMCM-4539
    • リリース: 2001-07-11
  11. BOAT「ALL」
    • 収録: ミニアルバム「RORO」AMCN-4527
    • リリース: 2001-04-11
  12. Hermann H. & The Pacemakers「fruity machine gun」
    • 収録: ミニアルバム「INPUT!」WINE-82027
    • リリース: 2000-03-24
  13. What’s Love?「かえり路」
    • 収録: シングル「かえり路」WPC6-10133
    • リリース: 2001-06-06

収録されているアーティストは、PHEW PHEW L!VEが抜けて森広隆が入っていることを除き、「北青山的2001」のメンツと同じですね。

帯は「北青山的2001 LIVE」の入場チケットを兼ねており、PC等で登録した人から先着でライブに参加できたようです。


実は、「北青山的13曲1000円」以外の「北青山的」CDが(少なくとも)4枚存在します。プロモ盤として製作された「北青山的視聴盤」Vol.1-3および「北青山的2001 Vol.1」です。

前者は2000年の「北青山的」キャンペーン、後者は2001年の「北青山的2001」キャンペーンに関連します。

北青山的CD5枚

他の「北青山的」視聴盤の情報をお持ちの方はぜひ私までお知らせください。

北青山的視聴盤1

  • プレスCD
  • 品番: LCS-186

北青山的視聴盤1

  1. CANNABIS「COUNT DOWN」
    • 収録: ミニアルバム「COUNT DOWN」WINE-2015
    • リリース: 1999-10-28
  2. スケボーキング「ビンゴ〜CAPTAIN FUNK'89 SCHOOL MIX〜」
    • 収録: アルバム「SUPER BEST」WPCV-10057
    • リリース:2000-01-26
  3. ノーナ・リーヴス「STOP ME」
    • 収録:シングル「STOP ME」WPC6-10042
    • リリース: 1999-11-10
  4. キリンジ「アルカディア」
    • 収録:シングル「アルカディア」WPC6-10064
    • リリース: 2000-01-19
  5. クラムボン「はなれ ばなれ」
    • 収録: シングル「はなれ ばなれ」WPC7-10013
    • リリース: 1999-03-25
  6. SPANOVA「UNTITLED」
    • 収録: アルバム「Super Ball」WPC7-10012
    • リリース: 1999-05-26
  7. ハーベスト「FEELIN’ GROOVY」
    • 収録: シングル「FEELIN’ GROOVY」WPC6-10051
    • リリース: 1999-12-10
  8. アナム☆マキ「Good Night(デモ)」
    • アナム&マキのアーティスト名が「アナム☆マキ」表記となっています。
    • デモバージョンであり、リリースされたシングルのバージョンとは違いました
    • 収録: シングル「Good Night」WPC7-10054
    • リリース: 2000-09-27
  9. SUPERHYPE「TRUE」
    • 収録: ミニアルバム「Superhype」WINE-2010
    • リリース: 1999-09-30
  10. FOOT STAMP「大人」
    • 収録: ミニアルバム「叫び続け」WINN-82020
    • リリース: 2000-02-24
  11. HERMANN H & THE PACEMAKERS「靴底」
    • 収録: アルバム「HEAVY FITNESS」WINE-2013
    • リリース:1999-10-07
  12. WiTH MY FOOT「MAKE MY WAY」
    • 収録: ミニアルバム「DON’T FADE OUT… JUST MAKE MY WAY」WINE-2016
    • リリース: 1999-11-11
  13. 桔梗「まぶたを開いたまま」
    • 収録: アルバム「桔梗」WINN-82021
    • リリース: 2000-02-24
  14. ester rina「満点グライダー」
    • 収録: アルバム「エンダイヴ」WINN-82024
    • リリース: 2000-01-27
  15. TAMAMI「BYE」
    • 収録: シングル「BYE」WINN-82023
    • リリース: 2000-02-24

「北青山的」アーティストのWARNER MUSIC JAPAN GROUP所属から8曲、WARNER INDIES NETWORK所属から7曲選ばれています。途中までの順番はウェブサイトと同じですね。

残念ながら私が入手したものはブックレットが欠品していたようです。別の出品ではブックレットの存在が確認できます。

【販促CD】 北青山的 試聴盤 vol.1 & 3 二枚セット - メルカリ (Archive)

ブックレットを見る限り、音楽ライターやラジオ局、CDショップのバイヤーに配るプロモ盤のようです。

おそらく、この視聴盤が配られた頃は、ワーナーミュージック・ジャパンが「北青山的」を広めようとしている頃で、下のような記載があります。

「北青山的」キャンペーン

ワーナーミュージック・グループがお届けする、邦楽新人・育成アーティストの共同キャンペーン、それが「北青山的」。

「北青山的」なアーティストを様々な露出・セール展開・話題作りによって広く世に知らしめていこうという共同キャンペーンです。

本サンプラーCDには、「北青山的」な対象アーティストの楽曲が収録されています。今後の「北青山的」アーティストにどうぞご注目下さい。

目を凝らして見ると、ブックレットのアンケートページに小さく「ご返送は担当セールスもしくはFAXにて2月末日までにお願いいたします」と書いてあることがわかります。2000年の1〜2月ごろに配布されたのではないでしょうか?

「北青山的」視聴盤VOL.2

  • プレスCD
  • 品番: LCS-204
  1. 花*花「あ〜よかった」
    • 実際に収録されているのはワーナーでのメジャーシングルのリード曲「あ~よかった(setagaya mix)」
    • 収録: シングル「あ~よかった(setagaya mix)」WPCV-10078
    • リリース: 2000-07-26
  2. TOMATO CUBE「うたかた」
    • 収録: シングル「うたかた/眠り足らない休日」WPC7-10047
    • リリース: 2000-07-26
  3. スケボーキング「CHILD REPLAY」
    • 収録: シングル「Child’s Replay」WPCV-10094
    • リリース: 2000-08-23
  4. CANNABIS「妄想R」
    • 収録: シングル「妄想R」AMCM-4499
    • リリース: 2000-08-23
  5. BOaT「狂言メッセージ」
    • 収録: シングル「狂言メッセージ|DON’T YOU」AMCN-4484
    • リリース: 2000-06-21
  6. クラムボン「君は僕のもの」
    • 収録: シングル「君は僕のもの・090」WPCV-10093
    • リリース: 2000-08-09
  7. アナム&マキ「戦え!野良犬」
    • ブックレットの収録予定曲では曲名が「未定」となっています
    • 収録: シングル「戦え!野良犬」WPC7-10046
    • リリース: 2000-07-12
  8. キリンジ「君の胸に抱かれたい」
    • 収録: シングル「君の胸に抱かれたい」WPC6-10090
    • リリース: 2000-07-12
  9. SUPERHYPE「NUMBER FUTURE」
    • 収録: シングル「NUMBER FUTURE」AMCN-4498
    • リリース: 2000-08-09
  10. RYO the Skywalker「SUNNY DAY WALK」
    • 収録: シングル「SUNNY DAY WALK」WPC6-10096
    • リリース: 2000-08-09
  11. Hermann H. & The Pacemakers「Loser’s Parade」
    • 収録: ミニアルバム「INPUT!」WINE-82027
    • リリース: 2000-03-24
  12. ester rina「すてきな空」
    • 収録: ミニアルバム「エアリズム」WINN-82035
    • リリース: 2000-05-25
  13. THE PAN「かわらないもの」
    • 収録: ミニアルバム「POSITIVE AND NEGATIVE」WINN-82034
    • リリース: 2000-05-25
  14. ギャラクティカ★マグナム「夕凪」
    • 収録: ミニアルバム「Automeal」WINN-82038
    • リリース: 2000-06-22
  15. VooDoo Hawaiians「番犬」
    • 収録: ミニアルバム「Pretty’n’Brutal」WINN-82044
    • リリース: 2000-07-27

「北青山的」視聴盤VOL.2リーフレット

アートワークは 公式ウェブサイト とかなりデザインが似てますね。

Vol.3まで存在が確認されている視聴盤のうち、なぜかVol.2のアートワークだけが凝った作りになっています。メルカリやヤフオクで出品を見かけることが多いのもVol.2です。

CDについてきたシールを集めると視聴盤Vol.2がもらえるキャンペーン が開催されていたのが理由でしょう。応募締め切りは2000年の年末までですね。

関係者向けだった他の視聴盤とは違い、一般の手に渡るプロモーション盤のため、凝った作りにしたのではないでしょうか。

「北青山的」視聴盤Vol.3

  • プレスCD
  • 品番: LCS-211
  1. 花*花「さよなら大好きな人」
    • 収録: シングル「さよなら大好きな人」WPCV-10107
    • リリース: 2000-10-25
  2. クラムボン「ドギー&マギー」
    • 収録: アルバム「まちわび まちさび」WPCV-10104
    • リリース: 2000-10-25
  3. キリンジ「エイリアンズ」
    • 収録: シングル「エイリアンズ」WPC6-10108
    • リリース: 2000-10-12
  4. ノーナ・リーブス「DJ!DJ!〜とどかぬ思い〜」
    • 収録: シングル「DJ!DJ!~とどかぬ想い~」WPC6-10092
    • リリース: 2000-09-13
  5. TOMATO CUBE「桜」
    • 収録: シングル「桜」WPC7-10056
    • リリース: 2000-11-08
  6. アナム&マキ「Good Night」
    • 収録: シングル「Good Night」WPC7-10054
    • リリース: 2000-09-27
  7. 花*花「あ〜良かった (setagaya mix)」
    • 収録: シングル「あ~よかった(setagaya mix)」WPCV-10078
    • リリース: 2000-07-26
  8. クラムボン「君は僕のもの」
    • 収録: シングル「君は僕のもの・090」WPCV-10093
    • リリース: 2000-08-09
  9. キリンジ「イカロスの末裔」
    • 収録: シングル「エイリアンズ」WPC6-10108
    • リリース: 2000-10-12
  10. ノーナ・リーヴス「二十歳の夏 (pts.1&2)」
    • 収録: アルバム「ディスティニー」WPC6-10106
    • リリース: 2000-10-12
  11. TOMATO CUBE「うたかた」
    • 収録: シングル「うたかた/眠り足らない休日」WPC7-10047
    • リリース: 2000-07-26
  12. アナム&マキ「戦え!野良犬」
    • 収録: シングル「戦え!野良犬」WPC7-10046
    • リリース: 2000-07-12

WARNER MUSIC JAPAN GROUPに所属していた「北青山的」アーティスト6組から2曲ずつ選曲されています。 「北青山的 秋の特選フェアー」とあるので2000年秋頃の配布でしょうか。

北青山的2001 Vol.1

  • CD-R
  • 品番: 記載なし
  1. コブクロ「YELL〜エール〜」
    • 収録: シングル「YELL〜エール〜」WPC6-10123
    • リリース: 2001-03-22
  2. CANNABIS「経験」
    • 収録: シングル「経験」AMCM-4508
    • リリース: 2001-04-25
  3. キリンジ「グッディ・グッバイ (F.P.M DISCO MIX)」
    • 収録: アルバム「RMX」WPC6-10127
    • リリース: 2001-04-25
  4. アナム&マキ「春」
    • 収録: 「イキって生きろ」WPC7-10058
    • リリース: 2000-11-22
  5. TOMATO CUBE「桜」
    • 収録: シングル「桜」WPC7-10056
    • リリース: 2000-11-08
  6. TOMATO CUBE「私がいるよ」
    • 収録: シングル「私がいるよ」WPC7-10100
    • リリース: 2001-04-25
  7. BOAT「CIRCLE SOUND」
    • 収録: ミニアルバム「RORO」AMCN-4527
    • リリース: 2001-04-11
  8. NONA REEVES「LOVE TOGETHER (バラッパMIX)」
    • 収録: シングル「LOVE TOGETHER 〜パラッパラッパーMIX〜」WPC6-10129
    • リリース: 2001-05-09
  9. THE PAN「ひばり」
    • 収録: ミニアルバム「SITTIN’ON TOP OF THE WORLD」WINN-82051
    • リリース: 2000-10-26
  10. Hermann H. & The Pacemakers「夜には星と音楽を」
    • 収録: マキシシングル「夜には星と音楽を」WINE-82057
    • リリース: 2001-01-26
  11. What’s Love?「泣けるほど」
    • 収録: マキシシングル「泣けるほど」WINN-82058
    • リリース: 2001-01-26
  12. FOOT STAMP「人」
    • 収録: アルバム「こけつまろびつ」WINN-82048
    • リリース: 2000-10-26
  13. PHEW PHEW L!VE「on and on」
    • 収録: アルバム「Close My Eyes」WINX-82052
    • リリース: 2000-10-26

「北青山的2001」のリストと比較すると、クラムボンの曲がなく、TOMATO CUBEの曲が2曲収録されています。今までプレスCDだった視聴盤ですがここにきてCD-Rに変わっていますね。

リリース順の考察

5枚のCDのリリース年時系列を可視化すると下のようになります。

北青山的CDのタイムライン

こう見ると、各CDで収録された曲のリリースタイミングは固まっており、Vol.3→北青山的2001 Vol.1→13曲1000円の順で作られたように思います。サンプルCDを表すと思われる型番「LCS-」を手掛かりにすればもっと日付を絞れるかもしれないです。

「北青山的2001 Vol.1」はありますが、「北青山的2001 Vol.2」の存在は確認できていません。北青山的2001 Vol.2として用意していたものをオフィシャルリリースにする際に、そのままだとタイトルの収まりが悪いので「北青山的13曲1000円」にした、と考えると辻褄が合うのではないかと思います。


他にも、「北青山的」のマークが入ったサンプラーが作られていたようです。


「北青山的」ライブ

「北青山的」キャンペーンの一環として、ライブが開催されていました。 大きく分けて、2000年の「北青山的LIVE」と、2001年の「北青山的INDIES 2001」「北青山的LIVE 2001」の3種類があるようでした。

北青山的視聴盤Vol.2のブックレットでは

北青山的アーティスト達が一同に会した、話題騒然間違い無の激レア・オムニバス要CHECK LIVE。 各会場とも5~6組の北青山的アーティストが出演。

と紹介されています。

セットリスト等は、当時のタイムテーブルの資料をアップされている方や、ライブレポの情報をもとにしています。

北青山的LIVE

2000年のライブの情報です。キャンペーンサイトを元にしています。

2000-08-18 北青山的LIVE 東京会場 @ 渋谷 ON AIR EAST & 渋谷 ON AIR WEST

渋谷 ON AIR EAST と ON AIR WEST の2拠点で開催。チケットを持っていれば、相互に行き来できたようです。

<渋谷 ON AIR EAST>

  • 18:00 WiTH MY FOOT
    1. GOOD MUSIC MAKES MY DAY
    2. MAKE MY WAY
    3. NEVER LONE
    4. FALLIN’ DOWN
    5. YOUR LIFE
    6. FADE OUT
    7. LYING ON MY BED
  • 18:30 Hermann H. & The Pacemakers
  • 19:00 FOOT STAMP
    1. 夢への戦
    2. この声潰すまで
    3. 大人
  • 19:30 桔梗
    1. 3秒前のことを忘れる人
    2. Goin’ Nowhere
    3. まぶたを開いたまま
    4. パンダのダンス
    5. MA WAY
    6. みみなり
    7. Pain
    8. 太古の未来
    9. FREE BIRD
  • 20:00 BOAT
    1. Listening 13(Flush Fast)
    2. Planet Foxy
    3. 紋味
    4. スマート・ボール
    5. 狂言メッセージ
    6. 雲番人Bと釣人A
    7. DON’T YOU
  • 20:40 スケボーキング
    1. トピックス
    2. HAPPY FUTURE
    3. いつかどこか
    4. Child’s Replay
    5. 神経衰弱
  • 21:20 キリンジ
    1. アルカディア
    2. 千年末に降る雪は
    3. むすんでひらいて
    4. ダンボールの宮殿
    5. (アンコール) 茜色したあの空は
  • 21:50 終演(予定)

<渋谷 ON AIR WEST>

  • 18:00 THE PAN
    1. 常識かぶれ
    2. アスファルト
    3. スタートライン
    4. ひばり
    5. かわらないもの
  • 18:30 ギャラクティカ☆マグナム
    1. Travelin’ Man
    2. 夕凪
    3. カナリヤ
    4. 月が微笑ムカラ
  • 19:00 ester rina
    1. 右手左手
    2. すてきな空
    3. A survant Festival
    4. 満天グライダー
  • 19:30 Harvest
    1. Good Day
    2. ジャングル ジム
    3. シンシア
    4. センチメンタル・アフェア
    5. Feelin’ Groovy
  • 20:10 アナム&マキ
    1. 愛のテレパシー
    2. 確認
    3. Good Night
    4. にんにく
    5. あの頃
    6. 戦え!野良犬
  • 20:50 TOMATO CUBE
    1. 眠り足りない休日
    2. あの娘の唄
    3. うたかた
    4. Choose my life
  • 21:30 花*花
    1. 赤い自転車
    2. ひまわりの花
    3. 雨の雫
    4. 空の青
    5. あ〜よかった
    6. ずっと一緒に
  • 22:00 終演(予定)

2000-08-23 北青山的LIVE 福岡会場 @ 福岡 DRUM Logos

  • ノーナ・リーヴス
  • 桔梗
  • THE PAN
  • TOMATO CUBE
  • Hermann H.& The Pacemakers
  • アナム&マキ

2000-08-25 北青山的LIVE 大阪会場 @ 大阪 心斎橋 BIGCAT

花*花は「ミュージックステーション」生出演のため、ライブへの出演が中止になり、希望する人には払い戻しが行われました。北青山的試聴盤Vol.2のパンフレットには花*花の名前が入ってますね。

花*花側の希望により、2000-09-02に花*花のみが出演する代替ライブが設定され、当日の北青山的LIVE終了後に入場整理券が配布されました。

  • ノーナ・リーヴス
  • BOAT
  • ギャラクティカ☆マグナム
  • アナム&マキ
  • TAMAMI

2000-08-26 北青山的LIVE 名古屋会場 @ 名古屋 E.L.L

  • クラムボン
  • 花*花
  • WiTH MY FOOT
  • FOOT STAMP
  • ester rina
  • VooDoo Hawaiians
  • Hermann H.& The Pacemakers

2000-09-01 北青山的LIVE 北海道会場 @ 札幌 PENNY LANE 24

  • クラムボン
  • ノーナ・リーヴス
  • 花*花
  • CANNABIS
  • アナム&マキ
  • TOMATO CUBE

2000-09-02 北青山的LIVE 大阪会場 代替ライブ @ 大阪 エコルテホール

2000-08-25のライブの出演が取りやめになった花*花のために設定された「北青山的」代替ライブ。

  • 花*花

北青山的LIVE 参考

北青山的INDIES 2001

2001年には「北青山的INDIES 2001」というライブも開催されていたようです。 ワーナーインディーズが主催していた企画で、こちらは普通にチケットを買って行くようなライブのように見えました。 チケットは前売り1,000円と破格ですね。

2001-04-04 北青山的INDIES 2001 〜春のWIN〜 @ 下北沢シェルター

下はシェルターの記録を元にしています。雑誌広告だと「SOUL-D! / THE PAN / FOOT STAMP / ゼンマイ虫」となっていてNICRUSHの名前がありません。

  • THE PAN
  • FOOT STAMP
  • ゼンマイ虫
  • SOUL-D!
  • NICRUSH

2001-04-05 北青山的INDIES 2001 〜春のWIN〜 @ 下北沢シェルター

下はシェルターの記録を元にしています。ヘルマンのページも同じですね。雑誌広告だと「カタクリ / 倉橋ヨエコ / What’s Love? / ヘルマンH.&ザ・ペースメーカーズ」となっていて少し違っています。

  • What’s Love?
  • Hermann H. & The Pacemakers
  • 倉橋ヨエコ
  • 藤森由利子

北青山的INDIES 2001 参考

北青山的LIVE 2001

2001年にもCDと絡めたライブのキャンペーン「北青山的LIVE 2001」が行われていました。「北青山的13曲1000円」の帯がチケット

「北青山的2001キャンペーン」では、対象CDに貼り付けられていた「北青山的ステッカー」を2枚集めると抽選で「北青山的LIVE 2001」のペア招待チケットが当たる「北青山的LIVEチケット・プレゼント」が行われていました。

日程は.:::kita aoyama live info::.を参考にしています。

2001-09-02 北青山的LIVE 2001 @ 名古屋 Club Quattro

(出演順)

  • クラムボン
  • NONA REEVES
  • BOAT
  • TOMATO CUBE
  • 森広隆
    1. ただ時が経っただけで
    2. Fuzz Master
    3. エレンディラ
    4. ゼロ地点
  • コブクロ

2001-09-08 北青山的LIVE 2001 東京拠点 @ 渋谷 ON AIR EAST & 渋谷 ON AIR WEST

渋谷 ON AIR EAST と ON AIR WEST の2拠点で開催。チケットを持っていれば、相互に行き来できたようです。 sky perfect TV[viesic]で北青山的ライブが放送されていたようです

<渋谷 ON AIR EAST>

(出演順)

  • アナム&マキ
  • Hermann H. & The Pacemakers
  • TOMATO CUBE
  • 森広隆
    1. エレンディラ
    2. ゼロ地点
    3. ただ時が経っただけで
    4. Pebama
  • THE PAN
  • コブクロ

<渋谷 ON AIR WEST>

(出演順)

  • CANNABIS
  • FOOT STAMP
  • BOAT
  • Lucky Boys Confusion
  • What’s Love?
  • IN-HI

Lucky Boys Confusion 出演の謎

この日のライブの出演者リストには不思議な点があります。 ON AIR WESTの出演者にシカゴのバンド Lucky Boys Confusion が含まれているのです。

調べてみると、Lucky Boys Confusionの公式YouTubeに動画があり、2001年9月5日〜14日で確かに来日していたようです。2

また、Discogsには、Lucky Boys Confusionの「Throwing the Game」の日本盤プロモCDが登録されており、レーベルはEast West Japanとなっています。これはワーナーミュージック・ジャパン傘下のレーベルで、CANNABISと同じです。

あくまで私の仮説ですが、

  • 2001年5月にワーナー系のElektra Recordsからメジャーデビュー
  • 日本盤はワーナー傘下のEast West Japanがリリース
  • 同じワーナーグループという繋がりで、9月の来日プロモーションツアーに合わせて北青山的LIVEへの出演が組まれた

ということなのではないでしょうか。

2001-09-12 北青山的LIVE 2001 @ 札幌ファクトリーホール

台風15号の影響により、当日の北海道は悪天候だったようだが、公演は開催された模様です。

北青山的キャンペーン事務局は、「9/12(水)北青山的LIVE'01 札幌公演について」 という掲示をHP上に出していました。

(出演順)

  • ノーナ・リーヴス
  • クラムボン
  • THE PAN
  • 森広隆
    1. エレンディラ
    2. ゼロ地点
    3. ただ時が経っただけで
    4. Fuzz Master
  • TOMATO CUBE
  • コブクロ
    1. コンパス
    2. YELL-エール-
    3. 轍-わだち-
    4. (アンコール)ストリートのテーマ

2001-09-16 北青山的LIVE 2001 @ 福岡 DRUM LOGOS

(出演順)

  • CANNABIS
  • 森広隆
  • Hermann H. & The Pacemakers
  • THE PAN
  • ハイリミッツ
  • コブクロ

2001-09-28 北青山的LIVE2001 @ 大阪 心斎橋 BIG CAT

(出演順)

  • ノーナ・リーヴス
  • 森広隆
    1. エレンディラ
    2. ゼロ地点
    3. ただ時が経っただけで
    4. Pebama
  • What’s Love?
  • Hermann H. & The Pacemakers
  • アナム&マキ
  • (スペシャルゲスト)

北青山的LIVE 2001 参考

「北青山的」アーティストの今

早いもので、「北青山的」が提唱されてから20年以上が経過しています。 2026年4月現在の「北青山的」アーティストの動向について調べました。

まずは「北青山的13曲1000円」のアーティストから。

コブクロ

1998年5月結成の黒田俊介と小渕健太郎による音楽デュオ。2001年にメジャーデビューし、その後「ここにしか咲かない花」、「桜」(2005年)や「蕾」(2007年)などのミリオンヒットを連発し、日本レコード大賞を受賞しました。2011年8月に休業を発表したが、約半年後の2012年7月に復活を宣言し、変わらぬスタンスで活動を継続しています。

紅白歌合戦には8回出場し、テレビCMとなった曲も数多いですね。2025年開幕の大阪・関西万博では公式テーマソング「この地球の続きを」を担当し、現在も精力的にライブツアーを展開するなど、第一線に立ち続けています。

クラムボン

1995年結成の3人組バンド。独自のインディーポップサウンドで着実にキャリアを積み上げ、音源リリースのみならずライブパフォーマンスでも高い評価を受け、コンスタントにアルバムをリリースしています。

2023年2月の東京ガーデンシアター公演を大きな節目として、その後「ポジティブな巣ごもり」期間に入りライブ活動を一時休止。休止中も旧譜のアナログ盤化など作品のリリースは継続しています。

2015年のユリイカのクラムボン特集に、特集 クラムボン 渋谷から北青山、そしてポップカルチャーの「ハブ」へという記事があり、北青山との関係の深さが窺えます。2023年のインスタグラムの投稿でも、「#北青山的」のハッシュタグを使っていました。活動の再始動が待たれますね。

KIRINJIの堀込高樹さんの番組📻

α-STATION 「NEW MUSIC, NEW LIFE」

におじゃましてきました✌️✌️✨

#nnキョウト #堀込高樹 #KIRINJI #キリンジ #原田郁子 #clammbon #クラムボン #北青山的


KIRINJI(キリンジ)

2000年代初頭、キリンジは兄・堀込高樹と弟・堀込泰行による兄弟デュオとして洗練されたポップサウンドを展開していました。「北青山的13曲1000円」に収録された「エイリアンズ」は時2000年代を代表するポップソングとして認知されています。

2013年に弟・泰行がソロ活動のために脱退。兄・高樹はバンド編成の新体制「KIRINJI」として活動を継続していましたが、2020年の「KIRINJI LIVE 2020」を持ってバンド形式の活動を終了。2021年からは堀込高樹のソロプロジェクトとなりました。精力的なライブ活動とともに、2026年1月には通算17枚目のニューアルバム「TOWN BEAT」を発表するなど、現在も活躍中です。

ノーナ・リーヴス

1997年にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビュー。「北青山的」時代からコンスタントに活動を続け、2020年には自身のレーベル・daydream park recordsを設立し、メジャーレーベルから独立しました。

解散・休止とは無縁のまま活動を継続しており、2026年4月にはビルボードライブ東京でのライブが決定していました。また、1stアルバムのリリースから30周年となる2026年に向けて、インディー・デビュー作「SIDECAR」の初アナログ化も果たすなど精力的な動きを見せています。ボーカルの西寺郷太は80’s音楽の書き手・語り手としても知られ、藤井風「真っ白」への小松シゲルのドラム参加など、メンバーそれぞれが他アーティストとの交流も深めながら活動を続けています。

西寺郷太はクラムボンの結成20周年記念トリビュートアルバムに「ワーナー同期組、『北青山的』の根性見せたで。」とコメントを寄せており、「北青山的」の繋がりが今も続いていることが確認できています。

森広隆

鹿児島県出身のシンガーソングライター。2001年にワーナーミュージック・ジャパンよりシングル「ただ時が経っただけで」でメジャーデビュー。「北青山的LIVE 2001」全公演に出演した、キャンペーン後半の顔ともいえる存在でした。

2005年以降はインディーズで活動を継続。「Coa」名義でのプロデュース・アレンジ・楽曲提供もこなしながら、自身のアコースティックライブシリーズ「Mellow Tones」を長年にわたり続けています。2022年に表立った活動を再開しました。

2024年7月にはニューアルバム「よるにこがれて」をリリースしています。2026年3月9日には三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて「mellow tones Vol.46」を開催しており、現在も精力的に活動中です。

アナム&マキ

河島亜奈睦(アナム)と本夛真季(マキ)による2人組。1995年に大阪の高校のフォークソング部で結成し、2000年にWEAジャパンからシングル「戦え!野良犬」でメジャーデビュー。2008年12月31日をもって活動休止し、以後、ユニットとしての再結成情報はありません。

アナム(河島亜奈睦)は故・河島英五の次女。休止後はソロアーティストとして再始動し、父の歌唱音源と自身のカバーを収めた2枚組CD「セルフ・アンド・カバー 2016〜生きてりゃいいさ〜」(2016年)や、ソロアルバム「姿」(2017年)をリリース。弟・河島翔馬のサポートや子ども番組への楽曲提供、海外でのストリートライブなど幅広く活動。

マキ(本夛真季)も「本夛マキ」名義でソロ活動を継続中。2026年4月時点で公式サイトのライブ情報が更新されており、愛媛・徳島・大阪・福井など各地でのライブを精力的にこなしています。

TOMATO CUBE

西村ちさと(Vo)、山元全(Gt)、高橋竜大(Gt)の3人組。2000年にワーナーミュージック・ジャパンよりデビュー。2001年4月リリースのシングル「私がいるよ」がテレビアニメ「ONE PIECE」のエンディングテーマに起用され注目を集めていました。2002年にボーカルの西村ちさとが脱退し事実上の解散となりました。

西村は脱退後、2004年に金谷タツキとMellowClapを結成。バンド活動と並行してソロ活動や楽曲提供を行い、現在もボーカリスト・作詞家としての活動を続けています。

ギタリストの山元全と同じ名前で「絵本うたい屋」として活動されている人物がおり、「ワンピース」のエンディング曲も手がけたとあります。高橋竜大の現在の活動はウェブ上では確認できません。

THE PAN

1998年に長野県で結成された3ピースパンクバンド。ザ・ブルーハーツのコピーバンドからスタートし、2001年6月にワーナーインディーネットワークからメジャーデビュー。2004年にベース・ドラムが脱退。2005年にベスト盤「458967/h」をリリース後、活動休止状態に入りました。

その後の動向として、ボーカル・ギターの荻原剛はレコーディングエンジニアとして長野を拠点に活動しており、他バンドのレコーディングを手がけています。ベースの市川大輔は荻原とともにTEAM VERYSを結成し都内を中心に活動(現在は休止中)。ドラムの貴一郎は長野で旅館の若旦那として活動しているとのブログ記録があります。

2018年, 2025年にはライブも行われており、完全に活動停止しているわけではないようです。

FOOT STAMP

新潟県出身の3ピースロックバンド。1997年結成、2003年にバップよりメジャーデビュー。ブランキー・ジェット・シティや長渕剛からの影響を感じさせる骨太なロックサウンドが身上で、2004年にはSUMMER SONIC大阪にオープニングアクトとして出演。2007年に解散後、2010年に一時再結成したが再び活動停止状態となりました。

ボーカル・ギターの後藤貴光は解散後、約10年間音楽活動から離れ子育てに専念。2020年の新型コロナによる自粛期間を機に弾き語り動画をSNSで配信し音楽活動を再開、新潟のFMラジオ出演で大きな反響がありました。2021年にはバンドとしての活動も再開。新潟県燕市を拠点に現在もマイペースに活動を続けています。

CANNABIS

1998年に北海学園大学のサークルで結成したミクスチャーロックバンド。2003年3月6日に解散となりましたが、メンバーの一人、キーボードの蔦谷恒一(現・蔦谷好位置)はその後、音楽プロデューサーとして日本音楽界の第一線に躍り出ました。

2004年よりクリエイター集団 agehasprings に参加。以降、YUKI、Superfly、JUJU、ゆず、エレファントカシマシ、米津玄師、Official髭男dismなど錚々たるアーティストへの楽曲提供・プロデュースを手がけ、日本レコード大賞を複数受賞しています。

また興味深いことに、蔦谷は2004年から2010年まで、同じ「北青山的」出身のBOaTのAxSxEが中心となって結成したハードコア・フリージャズバンドNATSUMENにも在籍しており、AxSxEとの繋がりを「北青山的」後も持ち続けました。「北青山的」から後に日本音楽界を代表するプロデューサーが生まれていたというのは、なかなか感慨深いです。

BOaT

1996 年に結成したロックバンド。2001年9月28日に下北沢CLUB Queでの最終公演をもって解散。ラストアルバム「RORO」はジャパニーズポストロックの名盤として評価され、廃盤後は中古市場でプレミア価格で取引されていましたが、2022年夏にサブスク解禁され広く聴けるようになりました。

リーダーのAxSxEは解散後、NATSUMENを結成する一方、木村カエラへの楽曲提供も継続。「L.drunk」「STARs」「マスタッシュ」「マミレル」など多数のシングルを手がけ、カエラとの長期的なコラボレーションを続けました。サウンドエンジニアとしても活動し、神聖かまってちゃんなど多くのアーティストに携わっています。

Hermann H. & The Pacemakers

1997年大学のサークルで結成されたロックバンド。2005年に活動休止するも2012年に再始動。2016年にボーカルの岡本洋平が下咽頭癌(ステージ4)を発症し療養。喉の全摘出を迫られる状況でも抗がん剤と放射線治療を継続し、2018年3月に完全復活を宣言しました。

その後も闘病は続き、2024年頃には中咽頭癌と舌癌を併発し摘出手術。そして2026年3月には中咽頭癌の再発により再度入院治療に入っています。岡本本人は「幸い早期発見で転移もなく、まずは寛解、将来的には根治を目指す」と発表しています。

What’s Love?

1997年結成の歌謡スカバンド。仙台の高校同窓生だったマッツ(松本雅光、Vo/G)、AG(菅野英児、Dr)らが中心となり結成。レゲエ・スカをベースに昭和歌謡テイストを大胆に取り入れた「歌謡スカ」スタイルが特徴で、2001年にワーナーインディーネットワークよりメジャーデビュー。

メンバーチェンジを重ねながら現在も活動を継続中。Instagram(@ska_whats_love)は650投稿超と更新が続いており、最近の活動として2024年8月には昭和歌謡カバーの7インチシングルを2タイトル同時リリース。「あの鐘を鳴らすのはあなた」には横山剣と小島真由美、「赤いスイートピー」にはBONNIE PINKが参加するなど、ゲストも豪華です。


北青山的2001 のリストには入っていたのに「北青山13曲1000円」から漏れたPHEW PHEW L!VEについても記載しておきます。

PHEW PHEW L!VE

チキンガーリックステーキのメンバーだったHeroとKazzが新アカペラバンド結成のためメンバーを募集し、1994年に混声アカペラバンドとして誕生。

神戸を拠点に活動。1995年の阪神・淡路大震災で一時活動休止を経て、1997年にはシングル「TAKE ME TO THE STADIUM〜甲子園に連れてって〜」が甲子園球場の公認歌に決定。同年海外アカペラグループRockapellaの前座も務めた。1999年にはSMAP×SMAPに出演しバックコーラスを担当。2001年12月の大阪難波マザーホールでのライブをもって解散した。

解散後のメンバーはアカペラ関連の活動を続けた人が多く、TAC・WOOKIE・萬太郎は「Embrya」を結成、KWANIは混声アカペラバンド「ダイナマイトしゃかりきサーカス」を結成。元メンバーのKazzはボイスパーカッショニスト・防災士として活動を続けている。


2000年の北青山的アーティストも調べました。

スケボーキング

1995年結成のミクスチャー・ロックバンド。ヒップホップとロックをミックスしたサウンドで、2000年1月にインディーズ時代の楽曲をまとめたベストアルバム「スケボーキング SUPER BEST」でワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。

2002年には嵐への楽曲提供も行い、名義も「SBK」に変更し、エレクトロ色を強めた作風へとシフト。2004年から約4年の活動休止を経て2008年に復帰するも、2010年6月の10周年記念ライブをもって解散。

その後、2020年2月に解散時と同じ4人で再結成。再結成後は自主企画ライブシリーズ「REpresents」を立ち上げ、2024年〜2026年にかけて継続的に開催している。 また2026年6月には新宿LOFTでのライブも予定されており、現在も精力的に活動中。

メンバーの個人活動も活発で、SHIGEOは「ATOM ON SPHERE」「The SAMOS」「Fake Eyes Production」、SHUNはDragon Ashの降谷建志とのユニット「nido」やSHUYAとの「Low-Cuts」としても活動。

SPANOVA

田崎晋と田崎憲による兄弟ユニット。1997年にワーナーからデビュー。プライベートレコーディングスタジオ「デイリープラネットスタジオ」で、デモ制作から最終ミックスまで全工程を自分たちで行っているようで、楽曲提供やCM音楽の制作もされているようです。

作品も定期的にリリースされており、2024年にもアルバム「From The Interim Space」を発表しています。

Harvest

1998年にSano MasakiとGujo Takuがユニットを結成。2000年12月末を持ってワーナーとの契約が終了。過去のホームページにコメントが残っていました。

その後、知人の紹介でarleeが加わり3人組のツインボーカル+ギターのユニットになり、名前を「FUDGE」に変えてソニーミュージックに移籍して作品をいくつか発表したようですが、2004年に活動を停止しました。

花*花

「北青山的」キャンペーン中の2000年にリリースした「あ〜よかった(setagaya-mix)」がヒットし、同年の第51回NHK紅白歌合戦に異例のスピードで出場。2001年にリストから外れたのは十分売れたからなのかもしれないですね。

2003年に所属事務所の倒産により活動休止したが、2009年に再始動。その後もコンスタントに活動を続け、2025年6月にはデビュー25周年記念アルバム「BOARDING GATE.25」をリリース。ラジオ大阪やBAN-BANラジオでのレギュラー番組を持ちながら、ライブ活動も継続しています。

2026年3月にはサンミュージックプロダクションへの移籍が発表され、「更なる表現の可能性を広げ、新たな挑戦を行うための前向きな決断」として新たな章に入りました。

RYO THE SKYWALKER

大阪府出身のレゲエDJ・ミュージシャン。1994年にジャマイカを訪れたことをきっかけにアーティスト活動を開始し、PUSHIM、NG HEADらとともに活動。2000年にシングル「SUNNY DAY WALK」でワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。

日本語ダンスホールレゲエを代表するアーティストとして活躍し、2017年に8枚目のアルバム「SUPER DANCEHALL ME」をリリース。現在もInstagramで4.9万フォロワーを抱え、精力的に活動を続けています。

SUPERHYPE

GMFの遠藤憲昭、ヌンチャクの溝口和紀、デスファイルの武田、グラビーの村松剛の4人が1998年に結成したバンド。1999年にワーナーインディーズネットワークよりデビュー。メロディアスなロックンロールサウンドが特徴。

2000年にEP「Into The Hype」を発表後の活動は確認できていません。中心人物の遠藤憲昭はその後アパレルブランド「DEVILOCK」のプロデューサーとして活躍。溝口和紀はLUNA SEAのJのソロバンドのサポートギタリストとして活動されているようです。

WiTH MY FOOT

1992年に東京多摩市の中学校の同級生どうしで結成したメロコアバンド。1998年にワーナーインディーズネットワークよりミニアルバムをリリース。海外バンドとの共演を重ねながらコンスタントに作品を発表し、インディーズで精力的に活動を続けました。解散後、フロントマンのARAは「the arounds」を結成し活動を続けています。

桔梗

1988年にタケノウチ(Vo/B)とスエヒロ(Gt/作曲)を中心に結成。下北沢SHELTERや渋谷CHOCOLATE CITYなどを拠点にライブ活動を重ね、1994年に自主制作ミニアルバム「ニュー」、1995年にシングル「ぶらり旅like a yesterday」をリリース。2000年以降もW.I.N.レーベルからの音源リリースやオムニバス参加を続け、2006年には「live and the other one」を発表。

2010年に「復活!桔梗 11月21日日曜日三軒茶屋ヘブンスドア」を開催したと思われるのが最後で、その後の活動は確認できていません。

ester rina

沖縄県出身のシンガーソングライター。2004年には「リナン」に改名。東京を中心にライブ活動を続けており、2026年5月には杉並区の高円寺ライブサロン・十話音でのスリーマンライブへの出演予定。

TAMAMI

大阪出身のシンガーソングライター。2000年にTAMAMI名義でシングル「BYE」「さかな」をリリース後、2003年ごろにTammyに改名。

ハスキーボイスによるブルージーでロック、かつポップなスタイルで活動を続け、大橋トリオプロデュースのミニアルバム(2005年)や山下達郎カバーが「サンデーソングブック」でオンエアされるなど話題を集めました。2020年には20周年記念アルバム「Baton」をリリース。 大阪在住で現在も精力的に活動中。

Voo Doo Hawaiians

1999年11月に元プリンセス プリンセスの中山加奈子(Vo/G)を中心に結成。2000年にワーナーインディーズネットワークよりアルバム「Pretty ’n’ Brutal」をリリース。メンバーチェンジを重ねながら活動を継続し、2008年に一時活動休止したが2012年に再開。

2024年には結成25周年を迎え各地でライブを開催、同年11月には中山加奈子の60歳誕生日記念ライブがチケット即日完売となりました。オフィシャルサイトを見ると2025年12月にも高円寺HIGHでのライブが確認でき、現在も精力的に活動中です。

ギャラクティカ☆マグナム

1996年に大阪市立大学の軽音楽サークル「Music Research」内で結成。2000年にワーナーインディーズネットワークよりミニアルバム「Automeal」でデビュー。翌2001年に「9」、2002年に「Under the Innocent Sky」をリリース後、2003年にアーティスト名をaeronautsに改名。

改名後も「WASH」「RIDE」など精力的にアルバムをリリースし続け、2005年に活動拠点を東京に移転。2018年の7thアルバム「Surrender」まで作品を発表しており、2026年4月現在もオフィシャルサイトが存在し活動を継続しています。

「北青山的」時系列

私の予想も含まれた時系列であることをご了承ください。

  • 1999年頃? 「北青山的」プロジェクト始動
  • 2000年1月〜2000年2月 「北青山的視聴盤1」配布
  • 2000年4月 「北青山的ホームページ」はこの時期には存在していたようです
  • 2000年7月 「北青山的ホームページ」リニューアル
  • 2000年8月〜2000年9月 「北青山的LIVE」開催
  • 〜2000年12月 「北青山的試聴盤Vol.2」プレゼントキャンペーン
  • 2000年?月 「北青山的視聴盤Vol.3」配布
  • 2001年3月 「北青山的2001キャンペーン」スタート
  • 2001年4月 「北青山INDIES 2001〜春のWIN」開催
  • 2001年?月 「北青山的2001 Vol.1」配布
  • 2001年8月 「北青山的13曲1000円」リリース
  • 2001年9月 「北青山的LIVE 2001」開催
  • 2002年 「北青山的2002」キャンペーンは開催されず、自然消滅

最後に

現在では一般的によく知られているとは言えない「北青山的」ですが、調べてみると奥深いものでした。音楽性とは関係ない括りだけあって、「北青山的」CDは新しいサウンドを発掘するような感覚で聞けて楽しかったです。

本当は、国会図書館や古本屋で当時の音楽雑誌やチケットガイドの調査までしたかったのですが、この記事の内容を調べるまでにも相応の時間がかかり、ボリュームも当初の想定より遥かに膨らんでしまったので、ひとまずこれを一区切りとして公開することにします。

また何か分かったら追記したいと思います。このページに載っていない「北青山的」情報があればぜひお知らせください。

参考

最後に、この記事を作成するにあたって参考にした資料を掲載しておきます。本文中に出てきたものは割愛しています。

「北青山的」ホームページ

「北青山的」の認知について

「北青山的」CD

その他


  1. http://www.warnermusic.co.jp/sp/kita_aoyama_teki/index.html ↩︎

  2. 動画の概要には"Lucky Boys Confusion travels to Japan from September 5, 2001 thru Sept 14, 2001." とある ↩︎